Gemütlich und sicher in Deutschland leben
社会生活と安全のしおり

apartment 2ドイツ人の生活とドイツの慣習

世代が変わるにつれ,ドイツ人もかなり寛容になった気がしますが,法的な決まりは勿論,一般に常識と考えられている事柄にも厳しい人たちが多いので,外国人を度々惑わせます。
いずれにしても,ローマではローマ人のように振舞えば,問題はさほど起こることはないと思います。納得しない点や不可思議な事柄などについては,機会があるごとに知り合ったドイツ人との会話のテーマにすればいいでしょう。

ドイツ人を評価するときによく使われる言葉に「規律」,「きれい好き」があります。ドイツ国内に住んでいる外国人だけではなく,他の国の人たちも,ドイツ人の「規律」を煙たがったり,やや褒めたりします。しかし,ドイツ人が日本人の特徴と述べるときにも,規律的とかきれい好きという表現がよく出て来ますので,日本人にとって規律やきれい好きはドイツ人の特徴にはならないかも知れません。
ドイツ人の価値観をひとことでいうならば,個人的には,「整然」だと思います。ドイツ人自身は心地良さ(Gemütlichkeit)を大切な要素と捉えているようですが・・・
整然とした状態を良しとする人がドイツにはとても多いのに反し,日本人やアジア人は雑然に安らぎすら感じる人たちが結構多いのではないでしょうか。いずれにせよ,整然を良しとするスタンスで付き合うと,ドイツ人に一目置かれると思います。たぶん。

騒音

ヨーロッパで快適に感じることのひとつに静けさがあります。大きな町では別に静かではないのですが,日本の町の四方八方から来るスピーカーの騒音に慣れた耳には,とても静かに感じます。
ですから,しっかりした厚い壁を隔てたアパートでも注意が必要です。
早朝や真夜中の勤務などはもはや例外ではないので,個人個人で1日のサイクルは異なるのですが,古い世代の人たちは特に,今でも Mittagsruhe を重視します。昔は13時から15時までの間は,騒音を出すことが法的に禁じられていたため,今でもその時間帯に音を出されると憤慨するドイツ人が結構いますが,現在では法的な規制はありません。自治体によってはまだ残っているところもあるようです。
ただ,多くの世帯が入ったアパートの場合,家主が規則として定めることがあります。その場合,賃貸契約書に記されていますが,小さな子どもの声,シャワーやトイレの音などは含まれません。

日曜,祭日は基本的に自宅では仕事しないというスタンスで,全日,騒音禁止です。ですから,日曜大工などは土曜大工にしてください。庭の芝刈りなどを日曜日に行って,音を出すとお隣さんに叱られ,音を出さずに庭いじりをしたり,車を洗ったりすると,軽蔑的または哀れみ的な視線が注がれることにもなりかねません。掃除機は日祭日でも構いませんが,早朝は控えることが賢明です。

法的には,度重なる騒音で健康を害したことが隣人から訴えられた場合,最大5000ユーロの罰金が課され,アパート解約の理由にもなりえます。
また,週末のパーティーや誕生会など,多くの人が集まる場合でも,基本的には夜10時までとなっています。しかし,影響を及ぼすのは右左,上下階の隣人ですから,パーティーなどの際は一言通知しておくといいでしょう。

匂い

インド料理ほどではないにしろ,カレー,にんにく,醤油,揚げ物などの匂いに対しては,日本人よりも敏感で,部屋(台所も含む)に残った匂いは嫌われます。まめに換気したり,常時換気扇を廻すなどして,気を配られることを推奨します。大家さんが同じ屋根の下に住んでいた時期,カレーを作って,「良い香りがしますね」と言われたのを理解できず,単に褒められたと思ったり,ソーセージを焼いている時に「窓を開けて窓を開けて」と怒鳴り込まれたこともありました。

ドイツ人の平均的な一生

ドイツ人の平均寿命は79.36歳。
人生の長さは日本人に勝とも劣らぬ感じですが,食生活はやはり大分違うようです。
79.36年間生きた人が食べてきた平均的な量は,卵1万6269個,豚45.5頭,牛3.2頭,鶏926羽,パン5192斤,棒チョコ4049個,板チョコ3367個,コーヒー7万7243杯,ミルク6920リットル,ビール8856リットルだそうです。

因みに,活字の読書量は,新聞9303紙,本247冊(買った本の3分の2を読んだとした場合),単語にすると4億6178万2349語です。
そして,言葉を交わして知り合った人は1700人。これらすべてが良き人生を送るために必要だったとしても,6年間を超えるテレビ視聴時間は如何なもんでしょうか?
でも,ひょっとすると日本は平均寿命だけではなく,テレビ視聴時間でもドイツ人に勝っているかも知れません。