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schengen countries Schengen-Acquis und Schengen-Raum
シェンゲン協定とシェンゲン圏

国境検査がない西ヨーロッパ

西ヨーロッパ諸国の大半をカバーしているシェンゲン圏内の国境では基本的に全く検査がなく,国内と同じ移動のように素通りです。しかし,時々急に別の名目で身分証明書の提示を国境(または列車内)で求められることがあります。特に,最近の莫大な難民移動によって,実際は国境検査はシェンゲン協定違反なのですが,認めざるを得ない現状があります。

ヨーロッパ(東欧・西欧)の移動にあたり,EU(欧州連合)加盟国,ユーロ通貨の導入国,そしてシェンゲン圏を理解しておくことは大切です。
特に,EU加盟国でありながら,ユーロ通貨圏にもシェンゲン圏にも入っていない国(英国など),EU加盟国ではないけれどもシェンゲン圏の国(ノルウェー,スイスなど)がありますので,やや複雑です。しかし,日本人をはじめとする一般の非ヨーロッパ人にとっては,EUに属する国というよりもシェンゲン圏かどうか,ユーロ以外の通貨が必要かのほうが留意点になります。
シェンゲン・ビザはシェンゲン協定加盟国内の短期滞在許可ですが,日本はEUとビザ免除協定を結んでいますので,短期滞在(6ヶ月以内の90日間)であれば,旅行や語学学校など,目的を問わずビザは不要です。ですから,日本国籍保持者は基本的にシェンゲン・ビザを申請することはありません。
まぁ,これまでも西ヨーロッパ諸国では3ヶ月までの滞在ならばビザ不要でしたから,似たような感じではあるのですが,6ヶ月以内の90日間を明示することによって,ビザなしで出入国を繰り返す人たちを追い出したい意図もあるのかも知れません。
つまり,通常は,90日を超える滞在および就労を目的とする滞在の場合に,長期滞在許可および労働許可,または就労用在留許可が必要となります。ただ,日本出国前のビザ取得や手続きは不要で,入国してから滞在許可を申請する国(ドイツなど)や,日本出国前にビザ取得を必要とする国(ノルウェーなど)があります。

パスポートの有効残存期間:
シェンゲン領域国からの出国予定日から3ヵ月以上残っており、かつ、10年以内に発行されたパスポートであること

シェンゲン領域内での滞在期間:
あらゆる180日の期間内で最大90日間

シェンゲン協定加盟国:
オー ストリア,ベルギー,デンマーク,チェコ,エストニア,フィンランド,フランス,ドイツ,ギリシャ,ハンガリー,アイスランド,イタリ ア,ラトビア,リトアニア,ルクセンブルク,マルタ,オランダ,ノルウェー,ポーランド,ポルトガル,スロバキア,スロベニア,スペイン,スウェーデン,スイス

英国,アイルランドは,EU加盟国ですがシェンゲン協定国ではありません。
アイスランド,ノルウェー,スイス,リヒテンシュタインは,EU加盟国ではありませんが,シェンゲン協定国です。

MOFA 外務省 海外安全ホームページ - 長期滞在を目的にシェンゲン協定域内国に渡航する際の注意(ドイツを経由する場合)

 

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