Wohnen in Deutschland
住まいとアパート生活


 

communityAbfall und Duales System
ゴミの分別と収集

1991年にドイツで初めて,包装規定と共に廃棄物処理に関する法の改定が施行されてから,デュアルシステム(Grüner Punkt)の下で,できるだけリサイクルを行う,できるだけゴミを出さない,廃棄物処理が続けられ,2020年までに少なくとも地球温暖化に悪影響を与えるゴミと危険物ゴミはゼロにする目標を定めています。
廃棄物の処理は地方自治体の管理となりますので,一般の家庭ゴミの分別・収集方法・コンテナサイズ・料金は地方によって多少の違いはありますが,基本的には以下のようになっています。

ドイツ全土のほとんどの自治体で,少なくとも灰色コンテナ(家庭ゴミ)と茶色コンテナ(コンポスト),通常は青色コンテナ(紙類)を含む3つのコンテナは,各家屋または各棟に必ず設置するよう定められています。
自分たちだけしか住んでいない一軒家の場合は,ゴミ収集日の間隔と自宅のゴミの量の概算からコンテナ・サイズを決めることができます。特に,灰色コンテナ(家庭ゴミ)はサイズによって料金が大きく異なりますので,省ゴミは家計の節約につながります。さらに庭付き一軒家などで,自宅でコンポスト処理ができる人は,茶色コンテナが不要になり,料金も支払う必要はありません(別途申請要)。

初めての申し込みではコンテナのレンタル代は無料ですが,後でサイズを変更すると料金を徴収されます。アパートの住民は,自分でサイズを選ぶことができませんので,別の住民が大量のゴミでコンテナを一杯にしてしまうと,もう捨てられなくなってしまいます。ですから,大量のゴミ,空箱など容量の大きいゴミ,紙・瓶・リサイクル容器など灰色コンテナに不適切なゴミなどを捨てる住民との共同利用では,しばしば問題が発生します。どうしても捨てる場所がコンテナになく,1週間も2週間も待てないという際は,役所で袋を購入することができるところもありますので,前もっていくつか購入しておくのも良策です。

また,自治体によって,コンテナに不適切なゴミが混ざっていないか,厳しく調べる町もあります。特に,環境意識や緑の党が強い自治体では,灰色コンテナに検査棒を入れ,危険物や化学性物質などが検出されるとコンテナは収集されません。青色コンテナ・黄色コンテナに不適切なゴミが混ざっている場合も同様です。

逆に,リサイクルにまじめな人などで,プラスチック容器をきれいに洗う人もいるようですが,容器洗浄は不要!です。黄色コンテナに入れるリサイクリング容器は中身を空にしなければいけませんが,空にするだけで十分です。
しかし,本当にリサイクル・環境保全を考えるならば,例えばティーバッグの場合,取っ手の紙の部分は古紙,細い針金は金属・プラスチックのリサイクル,お茶滓と袋は有機肥料,糸は切り離して自宅で再使用,とすべきだそうです(ドイツのコメディアン,オットー)。

ゴミの種類

家庭ゴミ(Hausmüll)
有機物ゴミ(Biogut)
紙類・ダンボール類(Papier/Pappe)
グラス類(Glas)
リサイクル可能なゴミ(Wertstoffe)

graue-tonne w200h100   braune-tonne w200h100   blaue-tonne w200h100   gelbe tonne w200h100
灰色コンテナ
(Graue Tonne)
  茶色コンテナ
(Braune Tonne)
  青色コンテナ
(Blaue Tonne)
  黄色コンテナ
(Gelbe Tonne)
家庭ゴミ(Hausmüll)   有機物ゴミ(Biogut)   紙類・ダンボール類(Papier/Pappe)   リサイクル可能なゴミ(Wertstoffe)
    いわゆるコンポスト用の生ゴミや庭の草木などですが,加熱された食品は不可。   注)リサイクリング不可になるような,紙以外のモノが混ざっていると,一般廃棄物として焼却施設に改めて運送するため,別途請求されることがある。   金属,プラスチック製の容器,およびジュース箱やミルク箱のような合成樹脂でコーティングが施してある容器。
発泡スチロールは黄色コンテナに入れるが,建材用や汚れた発泡スチロールは,家庭ゴミの灰色のコンテナに捨てる。
サイズ(リットル):
80/120/240/770/1100
  サイズ(リットル):
80/120/240
  サイズ(リットル):
120/240/770/1100
  サイズ(リットル):
120/240/770/1100
収集日: 1-2回/毎週   収集日: 1-2回/2週間   収集日: 1-2回/月   収集日: 1-2回/2週間
有料,全て焼却施設で処理,何もリサイクルされない   各自治体の方針で再使用,自治体によっては台所用の小容器も無償で提供   無料,全てリサイクル   有料または無料,全てリサイクル,コンテナではなく袋を自己負担で用意する自治体もあり。不適当なモノが入っていた場合,回収されずに赤ラベルを貼る自治体もある。赤ラベルを貼られたら,黄色コンテナに属さないものを出さないと次回も回収されないので注意!または,文書で家庭ゴミとして申し込むと回収してくれるが有料となる。

大型ゴミ
(Sperrmüll)

sperrmuell

 

大型ゴミは通常,月に1回ぐらい収集。別に申し込み要。申し込んだモノと一致していることを厳しくチェックされたり,何でもよかったり,有料・無料だったり,自治体や収集会社によって異なる。

デュッセルドルフでは2008年から木材は別に収集されるようになった。木製の椅子,テーブル,ベッド,本棚,洋服ダンスなどは,メタル,鏡,布などを切り離すことが必要。

大型の電化製品も大型ゴミとして収集されるが,トラックが異なるため,電化製品以外の大型ゴミと別々に置くことが必要。

 

リサイクリング場
(Recyclinghof)

recycling wh200

  小型の電化製品が主。電気剃刀,ドライヤー,携帯電話,ミキサーなど。モニターなども大きな製品として,受け取らない自治体が多い。
    problemmuell w200h100   glasscontainer 1   kleidercontainer
    危険廃棄物   瓶の収集   衣服類・靴類の回収
    危険物とは,毒性のものだけではなく,合成樹脂や化学物質などが含まれているもの全てを指します。   赤や黄色の瓶,またはどの色に属するか迷った場合は,緑色コンテナに入れます。   道路脇などに置いてありますが,必ず紐でしっかり縛った袋ごと入れません。衣服は必ず洗濯されたきれいなものを入れます。衣類だけですから,布の切れ端やクッションなどは不可。

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